社長コラム:うさぎとかめ

社長コラム:うさぎとかめ

いつも木下築炉のHPをご覧下さり、誠にありがとうございます。 しばらくの間、投稿が滞ってしまい大変失礼いたしました。久しぶりの投稿となりますが、本日より定期的な更新を再開する予定ですのでどうかお付き合いください。

今回はどうしてもお伝えしたい私の強い想いと、これからの会社をより良くしていくための考えを共有させていただきたいと思います。

皆さまはイソップ童話の代表作、「うさぎとかめ」を知っていますか?
ご存知の通り、足の速いウサギと足の遅いカメが競走をしますが、途中でウサギが居眠りをしたことでカメが先に勝利をおさめるという話です。

この物語から得られる教訓はきっと、どれだけ自分の能力に自信があったとしても油断をせずに物事に取り組むことの大切さ。そして相手が誰であろうと、真面目に努力をすることでいつか大きな成果を得られるということではないでしょうか。

私自身もそんなカメの姿を経営者のあるべき姿として捉え、会社を設立した32年前より長く手本としてきました。
脇目をふらずに、一歩ずつ地に足をつけて。順調なときにも慢心せず。
あくまでも個人的な意見にはなりますが、このカメのような姿勢こそ後に光り輝くものになると信じて歩んできたのです。そして社内外の多くの人々に支えられ、無事に今日まで事業を続けることができた今、選んだ道に誤りはなかったのだと胸を張って話すことができます。

そして70歳を迎えた今年。
カメのように地道に経験を重ね、土台を築き上げた今だからこそ私の心に強く芽生えているのが、これまでの視点とは異なる“カメからウサギへ”という想いです。
2年程前から会社の世代交代について考え、行動に移してきたのですが、この課題を成功させるためには明確な目標設定と思い切った行動力が欠かせません。後継者に明確な指針を持って事業を引き継いでもらうためにも、私自身が瞬発力・スピード感を身につける必要があると考えます。

会社の成長とともに責任の範囲が広がり、創業当初は家族を支えるためでしたが、今や従業員の生活と成長を支えることこそが私の最大の喜びとなりました。
限りある時間を無駄にしないためにも。次世代に良い形でバトンを渡し、今後も現在の雇用と待遇を維持し、安心して働ける環境を確保するためにも。
これまでに培った経験と能力を生かす責任を自覚しながらこれからはウサギになり、決して怠けずにその使命を果たしていきたいと思います。

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